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退職を申し入れても引き延ばされてしまう…。弁護士が交渉したことで、スムーズに退職成功!

Iさんの解決事例

  • 40代
  • ご依頼内容 退職代行
  • 雇用形態 正社員

相談までのできごと

老人ホームで介護スタッフとして働いていたIさん。人手不足のため有給休暇を使わせてもらえないなど、ブラック体質の会社に嫌気が差し、退職を決意しました。

従業員の意向を聞き入れようとしない会社の態度に不安を感じていたIさんは、「人手不足を理由に、退職を認めてもらえないかもしれない」と、当事務所にご相談いただきました。

弁護士の対応

Iさんから詳しくお話を伺うと、7月にご自身で退職を申し入れたところ、社長からは人手不足を理由に「10月まで退職を待ってほしい」と言われ、仕方なく応じたとのことでした。
しかし、10月に退職を申し入れても、今度は「12月まで退職を待ってほしい」と言われ、このままではまた引き延ばされるのではないかと不安を感じていらっしゃいました。

弁護士は、労働者には退職の自由が保障されており、無期雇用契約の場合、退職を申し入れてから2週間で退職できることや、会社が無視したとしても退職できることをご説明。ただし、何月何日に退職を申し入れたかをきちんと証拠に残しておくことが必要だとお伝えしました。

ご依頼後、弁護士は相手方に書面で退職を通知しました。
会社は、これまでも従業員に対してそうしてきたように、退職申入れを無視するという態度を取ってきました。

そこで弁護士は、Iさん自身が半年前と3ヵ月前に退職を申し入れていることや、人手不足を理由に「退職を延期してほしい」との会社の希望に、Iさんが誠意をもって応じてきたことを伝えました。
また、半年経っても代替人員を見つけられないのは会社側の問題であって、Iさんがその負担を負う必要性がないことや、会社側がこのように不誠実な態度で無視を続けるのであれば、関係行政庁に相談しつつ、民法に基づいて退職することを書面で伝えました。

その結果、こちら側の言い分をすべて認める旨の連絡がありました。そして、Iさんは有給休暇をすべて消化したうえで、当事務所の退職通知書が会社側へ届いてから2週間後に退職することができました。

弁護士からのコメント

退職申入れに対し、会社がこれを無視するという態度を取ってくることがあり、どうしたらよいのか困ってしまうこともあると思います。

しかし、退職申入れを無視されてしまったら退職できなくなる、ということはありません。無期雇用契約の場合、退職申入れは会社に対する一方的な意思表示でよく、会社が拒否しようが、無視しようが、関係なく退職できるのです。

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